大豆のおいしさや栄養価はそのままに、多彩なアレンジが可能北陸地方の伝統食「打豆(うちまめ)」。短時間で調理することができ、なおかつ優れた栄養も持ち合わせたスーパーフードです。
打豆は伝統的な大豆の保存食
打豆とは大豆を石臼の上でつぶし、乾燥させたもので、古くから北陸地方では伝統的な大豆の保存食として、豆腐や油揚げといっしょに、食卓で打豆が使われてきました。 昔は各家庭で打豆を作っていたそうです。
大豆を潰しただけで、なにか違うの?
と思われるかもしれませんが、打豆は、野菜の取れない冬を乗り切るために生み出された昔ながらの知恵と工夫が詰まった逸品なのです。
打豆は大豆よりも栄養素を吸収しやすい
打豆は、丸大豆に含まれている大豆ペプチド、大豆イソフラボン、大豆サポニン、ポリフェノールといった大豆の持つ代表的な成分はそのまま持っています。すごいのは、打豆に加工すると15分煮たときのポリフェノール量が大豆の時より多くなること。ポリフェノールを多く吸収できるため、大豆をそのまま食べるよりも打豆を食べたときのほうが抗酸化力が高まるのです。
お味噌汁に打豆を入れた場合は更に高い値を示すそうで、打豆と味噌汁を一緒に食べると手軽で簡単で、健康的な料理になります。
打豆のお味噌汁
《材料》 4人分
打豆 50g
季節の野菜 適量
水 650ml
味噌 大さじ4弱
《作り方》
鍋に水を入れ、打豆も入れる。他の具材(旬の野菜など)も食べやすい大きさに切って一緒に入れる。
沸騰させ、沸騰したら噴きこぼれないように弱火で10分位煮る。
打豆、他の具材が柔らかくなっていれば味噌を溶いて出来上がり。
打豆生酢
《材料》 3〜4人分
打豆 25g
大根 200g
人参 40g
塩 小さじ1/2
酢 大さじ2
砂糖 小さじ2
《作り方》
大根、人参を千切りにし塩(分量外)でもむ。10分位置いてしんなりしたら水でさっと洗い、水気をよく絞る。
打豆と水を鍋に入れ、火にかけ沸騰したら弱火にして10分程煮てやわらかくする。煮えたら水気をよく絞る。
①の大根、人参と②の打豆、酢、砂糖、塩を混ぜ合わせて出来上がり。
ごんざ(大根の煮物)
《材料》 4人分
大根 1/2本
人参 1/2本
打豆 50g
醤油 大さじ2
みりん 小さじ1(お好みで)
《作り方》
大根、人参は千切りにして、大根は米にのとぎ汁で茹でる。
茹でた大根、人参、打豆を鍋に入れ、かぶる位の水を入れる。
醤油、みりんを入れ柔らかくなるまで煮る。
炊き込みご飯やミネストローネにも
いつものご飯にポイっと入れるだけの簡単炊込みご飯もおすすめ。大豆を潰したときにできる割れ目から、大豆の養分がご飯にしっかり染み込んでいきます。他の具材やお醤油などで炊込みご飯を作ってもおいしいと思いますが、一度はこの、打豆だけの炊込みご飯を味わってみてください。大豆の優しい味を感じることができますよ。
そしてミネストローネにも合うんです。いつもの作り方に打豆を足してみてください。打豆のだしとトマトが相まって、濃厚なスープになります。
*打豆は、柔らかくなるまで別茹でし、ゆで汁ごと使用するのがポイントです。
豆が苦手なお子さんでも、まさか大豆が入っているとは気づかず「おいし~」と食べてくれることも。
打豆の歯ごたえ、食感も楽しめるのでおすすめです。
\打豆のご購入はこちらから/
\一緒にいかがでしょうか/