かんころ餅のおいしい食べ方

かんころ餅

長崎の故郷の味『かんころ餅』。長崎県の方にとっては小さい頃から馴染みの深いかんころ餅ですが、その他の地方の方はご存じないかもしれませんね。

かんころ餅
「かんころ」とはさつまいもを薄く切って天日干しにしたものを指し、五島地方の方言です。その「かんころ」ともち米を蒸して、砂糖を混ぜて一緒に搗いたものが「かんころ餅」となります。

作り方はいたってシンプルで、余分なものは入っていません。素材の味が生きた、自然食品です。

さつまいもは17世紀初頭、中国、琉球を経て長崎に伝わりました。水利の必要なお米とは違い、傾斜地でも栽培しやすく、栄養価も高いさつまいもは多くの人に受け入れられて来たようです。


「かんころ餅」は高価であったもち米に「かんころ」を混ぜる事で量が増え、もちを多く食べられるようになるというアイデアから生まれたものかも知れません。明治のころは、正月のご馳走として「かんころ餅」が用意されたそうです。現在も、特産品やおみやげ、冬期の保存食として愛され食べ続けられています。五島列島のふるさとの味といえます。

かんころ餅につかわれている「七福芋」
東京蔵屋敷.comで取り扱っている「かんころ餅」は、五島列島の奈留島で作られています。奈留島のかんころ餅は、よく目にする赤いさつまいもではなく、白いさつまいもから作られています。この白いさつまいも、「七福芋」という名前のさつまいもです。(「白芋」「アメリカ芋」とも呼ばれるそうです。)

甘みがやや強く、ねっとりとした食感が特長です。

基本の食べ方

かんころ餅をオーブンで焼くところ
外はカリッ中はトロッ!
干し芋とお餅が合わさった食感は、あるようでなかった新しい食感です。まずは基本の食べ方から。

焼き時間の目安は、5〜6分です。その場を離れず、おいしく焼けるように見守りましょう。

一度に食べきれない場合は、密閉して冷凍できます。焼く前に量を調整しましょう。
《作り方》
STEP

8〜10等分に切ります。

STEP

フライパンやトースター、魚焼きグリルなどで焦げ目がつくまで焼いたら完成です。

*魚焼きグリルの場合、アルミホイルを敷くのがおすすめ。画像のようにクシュっとシワをつけると、かんころ餅がくっつきにくくなります。

かんころ餅の天ぷら

かんころ餅の天ぷら
定番の食べ方でももちろん美味しいのですが、揚げるとまた違う楽しみ方ができます。衣のサクサクと、かんころ餅のモチモチと2つの食感を感じられます。
それに、揚げることによって、冷めても硬くなりにくくなるというメリットがあります。めんつゆや塩で召し上がってみてください。

《材料》
かんころ餅  1本
お好みの野菜 適量
卵      1個
冷水     150cc
小麦粉    100g
揚げ油    適量
《作り方》
STEP

かんころ餅は8等分にする。その他の野菜も食べやすい大きさに切る。

STEP

揚げ油を160~170度に熱しておく。

STEP

卵と冷水を混ぜ合わせ、揚げる直前に小麦粉を加えて軽く粉が残る位に混ぜる。

STEP

③の衣にかんころ餅、野菜を付けて揚げる。

かんころ餅の竜田揚

かんころ餅の竜田揚
同じ揚げるという調理法でも、『かんころ餅の竜田揚』はまた違った食感です。衣はカリカリ、中はモチモチです。

《材料》
かんころ餅  1本
片栗粉    適量
揚げ油    適量
《作り方》
STEP

8等分に切ったかんころ餅に片栗粉をまぶし、150~160度の油で揚げる。

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